「限りある命だから人は精いっぱいがんばって何かをやりとげようとする。だから思いやりややさしさが生まれる。父さん、母さんの血が僕の体に流れている。ぼくの血も未来の子供に受けつがれてずっと続いてゆく。永遠の命ってこういうことだと思う。」
───「銀河鉄道999」より星野哲郎の言葉
「永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり不滅なのだ。」
───「鬼滅の刃」より産屋敷耀哉の言葉
私、この言葉大好きです。鉄郎は今から40 年以上前にこのセリフを言い放ち、産屋敷様は最近この言葉を発しました。このこともまさに「永遠の命」を表していますよね。
私たち障がい福祉の仕事もまさにこれで、決して辿り着くことができないゴールに向かって想いを繋いで進みます。
打ちひしがれて途中でコケたり、這いつくばって泥に塗れたりで大変ですけど、それでも「行けるところまで行くぞー!」と頑張って・・・力尽きたら後輩にバトンを渡します。
私、それで良いと思っています。自分の世代で「全て解決だぁ!」なんておこがましいし、先人たちに失礼です。肝心なのは、寄り道して、回り道して、ちょっと休んだりして、楽しみながら一生懸命走ること。そして力尽きた時に渡すことができるバトン、想いがあることです。
バトンの色や形もそれぞれで良いと思っています。
「障がいのある方がここで生まれ育って幸せだったと思える地域を実現する」これは法人理念の骨子ですけど、理念実現のための方法や手段に決まった形なんてないですから、カラフルでユニークな形のバトンを後輩が引き継げれば良いのではないかなと思います。「この形は持ちやすいね」とか、「この色が好きだな」なんて選んでくれると嬉しいですよね。
ここで働く皆さんは、カラフルでユニークな自分だけのバトンを創ることが仕事です。「こんな色にしちゃおう!」とか、「こんな形にしちゃうぞ!」とか色々やってみてください。どんなバトンだって必ず誰かが受け取ってくれます!そしてそのバトンは、やっぱり辿り着くことがないゴールに向かって永遠と手渡され、新たな職員によって色や形が加えられていきます。
想いはいつも共にある───
あなたが転んだとき、バトンは投げ出されてしまうこともあります。そして、心無い言葉を浴びせられたり、自信を失った時は、「もう嫌だ!」とあなた自身によって地面に叩きつけられたりすることもあると思います。でもバトンは壊れません。あなたを恨むこともありません。見捨てることもありません。だって、あなたがまた立ち上がること。また走り出すことを信じているから。
さあ!恐れずに、顔を上げて前に進もう!荒れた地面を駆けていこう!きっと大丈夫・・・
「永遠の想い」は、常に私たちと共にあるのだから。
自分の意見を主張することは大切なことです。しかしそれ以上に他の人の話を聞くこと、受け入れることは更に重要です。他の人の話を聞くことはその人を尊重することです。どんな場面でも受け入れる姿勢は大切です。
人それぞれ育った環境も違い、経験してきていることが違うので生き方考え方は人それぞれです。人と人との関係を築くためには、個性を認めることから始まります。大人も子どもも、個性的な人、ごく普通の人もこれらの人たちで社会は成り立っています。正しい生き方を判断することではなく、それぞれの生き方考え方があるのだなと受け入れることができる人を求めます。
障がいのある人を地域で支えていくためには、たくさんの知恵と力を必要とします。チームの一員として、時にはチームのリーダーとして自分の力をはるかに超えるような関係者とともに仕事をする人は良い成果を生み出します。まとめるというより、協力する意識が高い人を求めます。